カルダノ・ADAステーキングのよくある質問

ステーキング

この記事は、カルダノ・ADAのステーキングに関して私が頂いた質問をまとめたものです。
目次からご興味のある質問をクリックしてご覧ください。

この記事に無い質問や、この記事を読んでご不明な点がございましたら、MIYABI KYOTOのTwitterアカウントへのDM、またはお問い合わせフォームにてお気軽にご連絡ください。

ウォレットのADAが増えたら委任しなおす必要はある?

ウォレットにADAを追加しても委任しなおす必要はありません

残高は5日おきに自動的にステーキングに反映されます。

逆にウォレットのADAを取引所などに送金して残高が減った場合も、委任しなおす必要はありません。

カルダノ・ADAのステーキング報酬スケジュール

ステーキングをしたら2.2ADAくらい残高が減るのはなぜ?

ステーキング開始時、以下の2つがウォレットの残高から引かれるためです。

  • デポジット 2ADA
  • トランザクション手数料 約0.17ADA

ステーキングを解除するとデポジットの2ADAは返金されますが、トランザクション手数料は返金されません。

デポジットやトランザクション手数料は、無意味な大量のトランザクションでカルダノブロックチェーンの機能を停止させないために存在します。
もし手数料ゼロで送金し放題だったら、イタズラで大量の送金リクエストを送ることが簡単になってしまい、ブロックチェーンが送金リクエストを処理しきれなくなるでしょう。

トランザクション手数料の上にデポジットまでかかる理由は、通常の送金が単発で終了するのに対し、ステーキングは毎エポック(5日おき)に委任情報を記録しなおす必要があるため、サーバーが処理するべき情報量が多いからだと考えます。

ステーキングに必要なADAの最低額は?

ヨロイウォレットでステーキングをするためには、ウォレットの残高が約3.17ADA以上である必要があります。
一方、ダイダロスでは最低10ADAが必要なようです。

先ほどの質問で解説した通り、委任時にデポジット2ADAとトランザクション手数料の約0.17ADAがウォレット残高から引かれます。
残りがステークプールに委任されますが、1ADA未満を委任することはできません。
そのためステーキングに必要な残高の最低額は、2+0.17+1=3.17ADA程度となります。

ただし、実際にステーキングをする際は20ADA以上の委任がおすすめです。
委任額が少ないと、トランザクション手数料がステーキング報酬よりも多くなってしまい、逆に損をする可能性があります。

トランザクション手数料は以下のタイミングでかかります。

  • ステーキング開始時
  • ステーキング解除時
  • 取引所にADAを送金する時

ADAを売却するまでに最低3回はトランザクション手数料を支払うので、合計で約0.5ADAかかります。

一方ステーキングの年利は約5%です。
例えば10ADAを1年間委任すると約0.5ADAの報酬がもらえますが、トランザクション手数料を支払うとプラスマイナスでゼロになってしまいます。

ステーキングをする期間にもよりますが、10ADA以下の委任ではステーキングによる恩恵がほとんどありません。
ADAの保有量が少ない方は、取引所に置いたままにしておくのがおすすめです。

同じウォレットアドレスを2回以上使っても大丈夫?

はい。同じアドレスを2回以上使っても、問題なくウォレットに入金できます。
もちろん送金のたびに新しいアドレスを使ってもOKです。

以前は毎回違うアドレスを使うことでウォレットの残高がわからないようにする目的があったようですが、カルダノにステーキングが実装されてからはプライバシー保護の効果は無くなりました。
アドレスが1つでもわかるとウォレットの残高もバレてしまいます。

たとえステーキングをしていないウォレットでも、アドレスからウォレット残高がわかります。
Cardanoscan
こちらのサイトでご自身のウォレットアドレスを検索してみてください。
ブロックチェーンの情報をもとに、ウォレットの残高(制御されたTotal Stake)が表示されます。

ADAの保有量を知られたくない相手にADAを送金してもらう場合、取引所の入金アドレスに送金してもらうのが確実だと思います。

複数の端末で同じウォレットを使うことはできる?

はい。ウォレットの復元フレーズを他の端末でも入力すれば、複数の端末で同じウォレットを操作することができます。

「ウォレット」という名前ではありますが、ADAそのものが端末に送信されているわけではなく、ブロックチェーンの情報を参照しているだけです。

5日ごとの報酬額が毎回違うのはなぜ?

ステーキング報酬は、ステークプールが1エポック(5日間)で生成するブロックの数によって増減します。

プールがブロックを生成するタイミングはランダムなので、ブロック生成数はエポックごとに結構バラつきがあります。

そのため5日ごとに配布されるステーキング報酬は多かったり少なかったりしますが、長期的に見ればどのステークプールも同じくらいの利率に収束します。

復元フレーズと送金パスワードって何が違うの?

  • 復元フレーズ
    ウォレットを復元する時に使う英単語のセットです。
    ウォレット作成時に表示される英単語を紙などに書いて保管しておく必要があります。
    もし復元フレーズをなくしてしまうと、ウォレットを使っている端末が故障してしまった際などにウォレットを復元できず、資産を失ってしまいます。
    復元フレーズさえあれば誰でもウォレットの資産を横取りできてしまうので、誰にも教えてはいけません。
  • 送金パスワード
    ウォレットにあるADAを送金する時や、ステーキングの登録時に入力するパスワードです。
    パスワードは自分で決めることができます。
    もし送金パスワードを忘れてしまっても、復元フレーズを使ってウォレットを復元すれば、送金パスワードを再設定できます。

復元フレーズだけはなくさないようにご注意ください。

復元フレーズはどうやって保管するのがよい?

複数の紙やUSBメモリに記録し、誰からも見られない場所(鍵付きの金庫など)に保管するのがおすすめです。
インターネットに接続している機器に保存するのはおすすめできません。操作ミスやウイルスによって流出する可能性があるためです。

USBが故障してしまったり、紙の経年変化で文字が読み取れなくなったりする可能性もあります。複数の方法で記録しておき、定期的に復元フレーズを読み取れるか確認すると良いです。

また、地震・火災・水害への対策も考えておく必要があります。
例えばジップロックに復元フレーズを入れて防水性を高めておいたり、耐火・耐震性のある金庫に復元フレーズを入れておいたり、などです。

復元フレーズを耐久性の高い金属に刻む製品もあります。

保有する仮想通貨の量によって、必要なセキュリティのレベルも変わってくると思います。ご興味のある方は一度調べてみるのもおすすめです。

また、もし復元フレーズをなくしたことに気づいたら、新しくウォレットを作成してADAを移しましょう。新しく作成したウォレットの復元フレーズを再びなくさないようご注意ください!

確定申告のためにステーキング報酬額を確認する方法はある?

ウォレットごとのステーキング報酬額(日本円)を、報酬配布時のADAの価格をもとに記録してくれているサイトがあるのでご紹介します。

まず、ステーキングをしているウォレットのアドレスをどれか1つコピーします。

  • スマホ版ヨロイウォレットのアドレス取得方法
  • PC版ヨロイウォレットのアドレス取得方法

Cardanoscanの検索欄にコピーしたアドレスを貼り付け、検索します。

「制御されたStake Key」の下にあるBECH32のステークアドレスをコピーします。

ADApools.orgの検索欄に、先ほどコピーしたステークアドレスを貼り付け、検索します。

「Stake Address」の右側にある「Tax」をクリックします。

右側にある「Native Currency」をJPY(日本円)にすると、「Reward-JPY」にこれまでの報酬額が表示されます。
左側は日付で、例えば27.09.2021は2021年9月27日です。
日付はUTC(協定世界時)での表示になっているので、日付に1を足すと日本での報酬配布日になります。
(27.09.2021の場合、日本時間では2021年9月28日に配布)

報酬額はあくまでも目安です。

また、ADAを売却した際などは別途計算が必要になります。仮想通貨の損益計算サービスを利用するのもおすすめです。

ステーキング報酬を請求する方法は?

ステーキング報酬はまとめてステークアドレスに蓄積されており、報酬のADAをヨロイウォレットから送金するためには、報酬を請求する(引き出す)必要があります。

ステーキング報酬の請求方法は以下の手順です。

  1. ヨロイウォレットの「ダッシュボード(Dashboard)」にある「WITHDRAW」を選択
  2. KEEP REGISTERED」を選択
  3. 送金パスワードを入力してステーキング報酬を請求します。

ただし報酬の請求にはトランザクション手数料(約0.17ADA)がかかります。
特に必要がなければ報酬を請求せず、そのまま貯めておくのがおすすめです。
請求せず放置している報酬も自動で委任に反映され、ADAは複利で増えます。

ステーキングを解除する方法は?

ステーキング報酬を請求する際、同時にステーキングの解除をすることもできます。

ステーキングを解除しなくてもウォレットのADAを取引所に送金することは可能ですので、
「もうステーキングはしないし、ウォレットも使わないよ!」という時にステーキングを解除していただければと思います。

手順は以下の通りです。

  1. ヨロイウォレットの「ダッシュボード(Dashboard)」にある 「WITHDRAW」を選択
  2. 「確認しました」にチェックを入れて「DEREGISTER」を選択
  3. 送金パスワードを入力してステーキング報酬を請求し、同時にステーキングを解除します。
    デポジットの2ADAが返金されます。

ステーキングを再開したい場合、再度委任しなおす必要があります。

ウォレットからビットポイントにADAを送金する方法は?

  1. ビットポイントにログインし「入出金」→ADAの右側にある「入金」をクリック
  2. ADAの入金アドレスをコピー
  3. ヨロイウォレットの「送信」を選択(紙ひこうきのマーク)
  4. 「アドレス(受信者)」に先ほどコピーしたビットポイントの入金アドレスを貼り付け、送金額を指定して送金
    (トランザクション手数料が0.17ADAほどかかります)

ステーキング報酬はどこから支払われているの?

毎エポック新たに発行されるADAがあり、それがステーキング報酬として分配されるイメージです。
また、トランザクション手数料の一部もステーキング報酬として再分配されています。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。
カルダノ(ADA)のステーキング報酬分配の流れと計算方法